MASTECHという会社から出ているMAS-345というデジタルマルチメーターー、いわゆるテスターを買った。 これはPCとシリアル接続することによって、測定データをCSV形式で出力してくれるので全盲の自分にも利用することができる。シリアルのないパソコンではUSBのシリアル変換コネクタが利用できるはずだ。 アナログではなかなか私たちには使えないが、デジタルになったおかげというのか、PCに結果をCSVで出力してくれるテスターがこの他にもたくさんある。後で説明する「Ts Digital Multi Meter Viewer」が対応すればこの他の機種も使えると思うが確認はしていない。
MASTECHという会社名はあまり聞き覚えがない。この手の測定器はSANWAまたはHiokiとかが結構有名だ。 だが、値段も 秋月電子通商 で3950円ぐらいだったし、これでシリアルケーブル等全てが揃う。それにPICマイコンや汎用デジタルIC等をちょっと趣味でいじるような自分にはこれぐらいで十分である。ネットにはそれほどこの商品の情報がないが評判は悪くはなさそうだ。 もちろん盲学校などの物理や理科の測定器としても利用ができる。
あと、この機種にした理由はもう一つある。それはPCにインストールして使わなければならないソフトだ。
PCに接続して利用できるものなので各製品にその専用ソフトが付属する。
このソフトで、CSVデータを保存したり、グラフを画面にだしたりといろいろとできるようになっている。
とはいっても私にはCSVデータだけが頼りだ。
でもこの専用ソフトがくせ者で、スクリーンリーダでどうにかCSVファイルを保存できるような操作ができなければなんの意味も私にはもたない。
案の定というか、MAS-345に付いてきた専用ソフトはNG(JAWS等では利用できるかもしれないが、一般的ではない)。
そこで以下のソフトがある。
Ts Digital Multi Meter Viewer
というもの
これは多くのテスターに対応している。それに一般のスクリーンリーダーで利用可能だ。
この中の対応機種にMAS-344とあるが、MAS-345でも利用できた。 MAS-344はすでに販売がされてない。
[an error occurred while processing this directive]
液晶を上にした状態に置いて、 ダイアルの上にボタンスイッチが4こある。一番左が電源ボタン、その右隣がAC/DC切替ぼたん、その右がR-Hボタン、そのボタンの下にバックライトボタンがある。
次にダイアルを時計周りに説明する。
一番左から
電圧
抵抗
ダイオード
HFE
温度
コンデンサ(4nF)
コンデンサ(400nF)
電流(4mA)
電流(400mA)
電流(10A)
となる。
またこれは結構頻繁に利用する導通チェックだが、DC/AC切替ボタンでACにしてから、抵抗値を測定するところでチェックが可能だ。 問題なく導通していると「ピー」と発信音がするのですぐにわかる。 DC/AC切替だが、電源を入れた直後は、いつもDCになっているのでこれもわかりやすい。
あとこれはちょっと注意しなければならないことだが、バックライトのボタンは電源ボタンとは連動していない。なので、電源を切ってもバックライトを点灯させておくことが可能となってしまう。 私たちにはバックライトは不要だが、これをうっかり点灯したままにしておくとすぐに電池が無くなってしまう。 ちなみに電池は006p、いわゆる四角い9ボルト電池だ。 電池交換は、外側のカバーを外し、裏蓋の2箇所のねじを外せば簡単にできる。
いわゆるテストボー(プローブというようですが)のコードを接続する穴は本体に4箇所ある。 左から黒、赤、黒、赤となっている。 用途によって利用する穴が違うのだとは思うのだがまだよくわからない。 私はとりあえず右側の穴2箇所を利用して測定している。
シリアルケーブルは上で説明した一番右側の穴(赤)のすぐ上に取り付ける。ケーブルを見てもらえばわかるが、ケーブルの接続端子からは針金状のものが5本出ている。これは、3ぼんと、2ほんに分かれている。2ほんの方が上になるように、接続する。 つまりこのケーブルとコネクタ部分はL字型になっているので、コードが上に向かうように接続する。 それから、温度を測るプローブは、一番左側の穴(黒)の上に付けるようになっている。 どちらもささるようにしかささらないようになっているので、むりやりにやってしまうと針金を曲げてしまうから注意すること。
インストールはWindowsの標準のインストール方法で問題なくできる。
テスターの機種はたぶん自動で認識してくれるようですが、手動でもできる。
また、よく分からない場合はコマンドラインからオプションを付けて起動もできる。
TsDMMView.EXE /M:mas /P:COM1 /AutoConnect /AutoLog
これでCOM1に自動的に接続して、LOGファイルに書き込んでくれる。
LOGを取るには予めどこにlogファイルを保存するかの設定が必要となる。 TOOLのオプションのLOGの自動保存にチェックを入れると、ファイル名を入力したり、どのフォルダに保存するかなどの指定ができる。
PCとテスターをシリアルで繋いで、電源を入れる。 ソフトを起動する。 この時点ではなにも表示されないので、 ALTキーでメニューを出して、ファンクションの中野コネ区とでエンター。 これで接続される。 PCトーカなどでは、問題なく接続できると、再び ALTキーを押してメニューを出したときに「0,1,0,1....」と0と1の数字を喋り続ける。 まあちょっとうるさいが操作には支障はないと思う。 これで問題なく繋がったということがわかる。 ここでいろいろな測定を開始すれば良い。 が、同じくメニューのファンクションのなかの「LOG start」を実行しないと上で 設定したファイルに書き込まれない。 測定を前からもちろんこのLOG STARTをやってもいいけど、測定する前のいろいろな ゴミがファイルに補損されてしまうのでちょっと読むのがめんどうかもしれないけど。
下に私が測定したLOGファイルを貼っておく。
----乾電池1ぽん-----連絡先c8h6o4@watakatsu.com