ここでは、私たち視覚障害者がどのようにして本を読んだり、そ して、編集者さんや、作者のかたに、お願いがありまして書きまし た。 まず、私たちの読書環境について書きます。もちろんぼくは皆さ んが読まれるような印刷された本は読めません。ですから、本屋さ んに行って買ってきた本を直ぐに読んだり、また、本屋さんで立ち 読みなどはできません。立ち読みは酌北瓦任垢氈フC粗匹澆ハ瓦ネ なんて、ちょっと視力がある人にはへんだよね 。それでまず、読 みたい本が有ったらどうするかと言うことですが、まず全国には点 字や、録音テープの図書館がいくつかあります。これらの図書館で は、点字の本や、録音テープ(これは本の内容をボランティアさん が読んで録音した者です。)があります。そこの図書館に頼んで探 してもらいます。とは言っても、全国の視覚障害者関連の図書館の 点字の本や、録音テープを総て総合しても、世の中での本の爪の垢 のてーどの量しか無いでしょう。そこで、どうするかと言いますと、 ボランティアさんにお願いして点字に直して頂いたり、テープに録 音して頂いたりします。 私は、一葉大学では数学を専攻しています。それで授業で使う教科 書や、授業で配られるPRINTは、 ボランティアさんに点字に直して 頂きます。数学などの専門書になると、テープで録音と言うわけに はいきません。今は点字に直すときはパソコンでやります。点字の ワープロがあります。でもパソコンで点字に直すからと言って、ば く大なボランティアさんの手と、動力を必要とします。だって、一 文字一文字ずつ、読んで、パソコンの点字のワープロに入力してい くのですから・・・。全国には、かなりの視覚障害者の大学生など がいます。かれらが使う教科書などは、専門的なので、点字の図書 館等にはおいて有りません。特に理系の者などは皆無です。ですか ら、彼らもぼくと同じように、ボランティアさんにお願いします。 専門書ばかりのことを書きましたが、一般の本(文学書や、雑誌) 等にも上の状態が当てはまります。これが、視覚障害者の読書環境 です。 そこでぼくらから出版社さんや、本を書かれる皆さんにお願いが あります。それは、TEXT FILEを分けて頂けないでしょうかと言う ことです。もちろん原本を買うと言う条件でです。 最近、本を書かれるかたは、ワープロや、また、特にコンピュータ 関連の本を書かれる人は、 TEXを使っている人が多くなってきたと ぼくは思っています。 それらのTEXT FILEが有れば、パソコンを使 って、EDITORに読み込ませ、音声や、点字に直してすぐに読めます。 特に小説などの文字ばかりの者なら、EDITORを使って音声で読ませ れば100パーセント内容が読みとれます。ぼくは、 コンピュータ関 連のごく僅かの本は、作者さんや、出版社さんにお願いして、text file や、texのdvi fileを頂いて、読んで勉強させていただきまし た。 (dvi fileはdvi2ttyを使えばかなり内容が理解できる text fileになります。ちと専門的な話なので、知らない方は、そんなも んかと思っていてください。)。上のようにtext fileがあればと 言うことをだらだら書きましたが、これには問題があります。それ は著作権です。これは、もちろん著者のかたの権利を守る者なので、 尊重しなければなりません。 無断でtext fileを渡したり、copyす るのは、違反となります。 この著作権が有るので、 編集者さんに text fileが有っても、おいそれとdataを渡すことはできないので す。いままで、ぼくが、text fileを頂いた場合は、 原本を買った ときの領収書と視覚障害者であることを証明する、身体障害者手帳 のコピーを編集者さんに送ると言う方法です。身体障害者手帳と言 う者は、国賀、身体障害者に発行する者で、障害者であるという事 の証明です。ですから酌望豺腓蓮∋覲个望祿欧ヒC襪噺世Δ海箸ネ どが書かれています。 TEXT FILEが有れば、一部のジャンルの本は、 ボランティアさんの 手を借りずに、他の人と同様に本を買って、直ぐに読めます。一部 のジャンルと言うのは、小説等のことです。コンピュータ関連の本 もぼくは読めました。ぼくはコンピュータ言語などはこれで勉強さ せていただいています。 しかし、数学や、物理などの本は、TEXT DATAではかなり無理が あると思います。 なぜって、数式はTEXT FILEに表すには限界があ ります。ですから、これらはボランティアさんのてが必要となりま す。人間の力は偉大です。TEXT FILEが有っても、 ボランティアさ んの点字にはかないません。 でも、TEXT FILEがあれば、かなりの 手助けに成ることは確実です。