DOSをUNIXの端末に

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私はいわゆるUNIXへアクセスするためのターミナルとしてDOSを活用しています。 これはまだ直接UNIXマシンから音声や、点字の出力環境が日本語では不十分だからです。 ただ、英語ではかなりこのてんでは十分な環境が整っています。 私もLinuxの出力を直接Linuxのマシンのシリアルから点字ディスプレイに出力して使っています。 これについては Debian-Gnu/Linux自力インストールメモ を見て下さい。このページでは、いわゆるDOSをUNIXの端末にする方法を書いて行きたいと思います。 つまりDOSからUNIXへログインするためにはDOS上で動作するTELNET、KERMIT等のターミナルソフトを使うことになりますがこれはかなりいろいろなソフトなどがあるようです。 ここではいわゆるNECのPC98シリーズとAT互換機に分けてこれらのソフトを紹介して行きたいと思います。

まず、NECのPC98シリーズでのDOS上で使うことができるTELNETソフトやFTPクライアントは、現在(2001/11)手に入る者は
(1) Allied TelesisのPC/TCP ver6.0を使う方法
(2) DOSPPPを使う方法
(3) TEENを使う方法
の3種類有ります。 (1)の場合は、VEGAやdmail/wmailでのインターネットアクセス、telnet、ftp、tftp、ping、DHCP等のほとんどのインターネットソフトが使えます。また、LANボードを使ってでのLAN経由でのアクセスや、外付けモデムおよびカードモデムでのアクセスが可能です。また、LANボードをDOSから認識させて使うときには、上の3通りで共通ですが、パケットドライバというものが必要となります。しかし、メーカーによっては最初からパケットドライバがないものがあります。例えばインテルとか、3COMのボードには付いていません。この場合ですがODIドライバというものを使います。しかし、ODIドライバはあたりまえですが、パケットドライバではありません。PC/TCPには、このODIドライバを、パケットドライバにしてしまうものが付いています。これはodipkt.comという名前で付属しています。ということで、PCTCPに限ってはパケットドライバが付属していないLANボードでも使えるという可能性があります。たいていのボードにはODIドライバは付属していますから。この例として、1999年4月号のアクセスレビューに書かせていただいた記事にNEC PC98シリーズ内蔵のLANボードをPC/TCPで使うという方法がありました。このLANボードはインテルのものでした。これにODIドライバを使い、そしてODIPKT.COMを使って認識させるという方法でした。しかし、(2)や、(3)ではこの方法が使えません。どうしてもパケットドライバが付属しているLANボードでないと使えません。  では、(2)、(3)の特徴を見てみましょう。まず、(2)ですが、上にも書いたとおりLANでインターネットへ接続するにはパケットドライバが必要となります。モデムでアクセスするときには必要ありませんが。また、モデムでのアクセスでは外付けのモデムでしか難しいと思います。その他ですが、vegaやwmailは動作します。telnet、ftp、wget、pingが動作します。DHCPクライアントはなさそうです。以前ではtelnetがありませんでした。ですからtelnetが必要ならば(1)のPC/TCPを使うという事でしたが、本当に最近ですがTELNETが使えるようになったようです。またちょっと驚いたのはwgetが使えるということです。これは指定したWebsiteにアクセスして、そのWebsiteのhtmlファイルを自分のパソコンへ転送するものです。ということで、ほとんど間に合うようです。

次に、(3)のTEENですが、これもLAN経由でアクセスするときはパケットドライバが必要となります。LAN経由でのアクセスはまだテストバージョンだそうですが、ちょっと試した限り問題なさそうでした。もちろんモデムでのアクセスもできます。TEENはMCDを使うので内蔵モデムやカードモデムでも動作するはずです。使えるアプリケーションですが、残念ながらvegaや、wmailは動作しません。ただ、TEEN用のメールソフトや、テキストブラウザもありますが、VEGAやwmailにはかないません。その他、telnet、ftp、nslookup、rlogin、rsh、rcp、netstat等のネットワークソフトは動作します。

ということでざっと特徴を書いてみました。 ぼくはやはりPC/TCPがお勧めかな?PC/TCPには2種類あります(ベーシック版と、アドバンスド版)。基本的には同じですが、アドバンスド版はDOSがUNIXのNFSクライアントになれます。

DOSPPPとTEENをうまく使い分けましょう
まず、DOSPPP上で動作するものですが、パケットドライバが常駐していることが条件です。この上で、vegaやwmailは動作します。しかし、telnetやftp、wget等はdpmiを必要とします。emm386でのdpmiの設定は次のように書きます。 config.sys
DEVICE=a:\DOS\EMM386.EXE /UMB /HIGHSCAN /dpmi
またautoexec.batには
a:\dos\dpmi
これでdpmiは動きます。telnetや、ftp、wget等は*.exeを適当なところへコピーするだけでオッケーです。telnetや、ftpの使い方は説明の必要はないでしょう。

さて、wgetというものですが、聞いたことがある人もおられるでしょう。これは、指定したWebsiteから*.htmlファイルを自分のパソコンへ取ってくるものです。例えば、
a:\>wget http://www.watakatsu.com
と実行するとindex.htmlを取ってきます。また、
a:\>wget -r http://www.watakatsu.com
と-rオプションを付けると、そのWebsit内の*.htmlファイルを全て取ってきてくれます。私がwgetをよく使うときは、取ってきておきたいWebsiteをこれで取ってきて、自分のUNIX上のapacheから読めるようにしたり、Namazu等で検索できるようにしています。

さて、teen上で使えるものに、nslookupや、tftpがあります。nslookupはあまり一般には使うことはありませんが、tftpはちょっと使えると便利なことがあります。Yamaha等のルータのファームウエアの更新はtftpから転送して行うことができますし、またルータの設定をエディタで書いて、それをtftpで転送して書き込むことができます。このようにDOSPPP上で動くものと、teenで動くものがあります。たいていはDOSPPP上で問題ありませんが、tftpを使ってみたいときはteenを使わないとだめです。teenはパケットドライバが常駐しているところで、
a:\>teene
と実行すればteenが使えるようになります。しかしteenを常駐してからはDOSPPP上で動作しているものは動きません。でもteenは a:\>teene -r で常駐が解除できますから、これで再びDOSPPP上でのものが動くようになります。このようにteenの常駐や解除は簡単にできますから、両方をうまく使い分ければPC/TCPは必要なくなります。

ソフトのありか
上でいろいろと紹介してきましたが、URL等を書いてませんでした。TEENを利用して、DOSPPP等の利用の方法やPC98をLANに導入する事などが書かれているWebsiteは
TEEN Software Links
があります。また、DOSPPP上で動作すると書きましたtelnetやftp、wgetは
なにもないにあ
からダウンロードできます。9番目のリンクからダウンロードしてください。

4. DOSPPPのインストール
インストールと言っても、LAN経由で使うにはDOSPPPをダウンロードしてくる必要はありません。ボード付属のパケットドライバがちゃんと常駐していたらautoexec.batに以下のように書いてください。
set wattcp.cfg=a:\wattcp
 そして、自分のパソコンやデフォルトルート、DNSのIPアドレスを記述したwattcp.cfgを書いて、a:\wattcpに置くだけです。ぼくのを下に書いておきます。
----wattcp.cfg----
nameserver = 192.168.0.1
netmask=255.255.255.0
gateway=192.168.0.1
domainslist="katsuaki.kitanet.ne.jp"
SOCKDELAY=120
my_ip=192.168.0.2
--------
また、パケットドライバと書いてきましたが、すでにLANボードが認識している人はちゃんと使えているのだと思います。PC/TCPで使っている人はethdrvはDOSPPPや、teenでは必要ありません。ですからこれを常駐解除をしてください。私はアライドのCバスのボードなんですが、pd1000というパケットドライバを常駐しています。

パケットドライバが付属しているLANボード
 では、パケットドライバが付属しているLANボードはどれなのということになりますが、残念ながらCバスのものはもう作られてないようです。しかし、PCIのものや、ノートパソコンのPCMCIAで使えるものはまだ発売されております。例えば、 Allied telesisでは、
PCI(10BASE-T):LA-PCI-T
PCI(10/100BASE):LA100-PCI-T V3
PCMCIA(10base):LA-PCM-T V3
PCMCIA(10/100BASE):LA100-PCM-T V2
というものがまだ販売されております。あと、プラネックスでも何種類か販売されております。

では、次にAT互換機上のDOSで動くtelnetやftpなどですがこれはいろいろとたくさんあるようです。なんとsshもあるので驚きです。知っている者には次のようなものがあります。
(1) PC/TCP VER 6.0
(2) NCSA TELNET
(3) KERMIT
などです。(1)のPC/TCPはAT互換機のDOS上で動作する者も販売されています。使い方や、インストール方法はNEC版の者と同じです。(2)のNCSA TELNETや、(3)のKERMITは有名なので知っておられる人もいらっしゃるでしょう。これらはパケットドライバが必要です。また、これは本当に最近ぼくも知ったのですが、 DOS上で動作するsshクライアントがあるんですね!これもパケットドライバが必要です。 PC/TCPや、NCSA TELNETや、KERMITは日本語が使えますが、SSHは英語のみです。でもね、UNIXを管理するだけだったら英語だけでSSHは十分だ門ね!と言うことで、sshが 使えると分かったらぼくはUNIXの端末ではAT互換機を使う!で決まりです。では下にこれらのソフトがどこにあるのか書いておきます。
PC の TCP/IP 環境用のソフトウェア
上からNCSA TELNETやKERMITをダウンロードして下さい。そして、SSHですが
SSHDOS - SSH client for DOS と言うことで皆さんもDOSを大いに活用しましょう。 音声環境や、点字ディスプレーを使ってでのAT互換機上でのDOSではグラスルーツを使うのが一番良いでしょう。NEC上のDOSではvdmも良いのですが、AT互換機では使い者になりません。 グラスルーツを使ってでのDOSの環境設定もいま書いていますので少々まってください。 トップページに戻る