PJ-20|ラジオサーバーポケットのリポート(2011/11/26)

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初めに

昨日この OLYMPUS ICレコーダー機能付ラジオ録音機 ラジオサーバーポケット PJ-20 を購入し1日いじっただけなので詳しくはかけないが、たぶんラジオ付きICレコーダで視覚障害者(全盲も含む)が使うには今まででの最高のものだと思う。 いままでのものは音声ガイドは少しあるが予約設定がPCからもできないとか、逆にPCからの予約設定はできるが音声ガイドがないというようなどれも中途半端なものばかりだった。

しかしこのPJ-20は 音声ガイドが充実していて、パソコンからの予約設定ができ、また本体のカレンダーおよび時計設定もパソコンに繋げばパソコンのものと同期してくれるのでこの機能は助かる。 つまりほとんど総ての機能が視覚障害者(全盲者も含む)が独力で可能というものになっている。 残念ながら音声ガイドを利用して、本体自信での予約設定と、カレンダーや時間設定はできない(これができれば100%完璧なものとなるのだが)。が、上にも書いたがこれらはPCから簡単にできるので、利用には問題がないと思う。

また、工場出荷時の状態で音声ガイドがONになっているので、購入後電池を入れてスイッチを入れればすぐに喋ってくれる。これは非常に助かるし評価したいと思う。 なのでこの辺の説明は省略。特にちと地域選択で地域を決めるときに、決定ボタンではなくて右矢印キーを使うところなどがあって、分かりにくいところがあるかもしれないがそこはなんとかやってほしい。

ということで、初期設定で、本体に利用する電池の種類とかラジオの地域とかの設定が音声ガイドを頼りに完璧にできる。

外観やボタンのレイアウトやボタンの名前は前機種のPJ-10とほぼ同じである。なので、PJ-10に音声ガイド機能が付き、内蔵メモリ4gBとそれにプラスして、マイクロSDカードが使えるようになったものと思えば間違いはない。

PCからの予約設定のソフトはPCトーカで十分に使えるので、どんなスクリーンリーダでもりようできるはず。またこの予約設定のソフトは非常に単純な作りになっていて、ほとんどスクリーンリーダーで操作が可能と思われる。 PJ-20のことや、予約設定ソフトは PJ-20のトップページ PJ-20のマニュアル(PDF) ラジオサーバー PJ-20 Q&A ラジオサーバーポケット PJ-20用 予約設定ツールのダウンロード 等を見てほしい。

このページでは視覚障害者(全盲も含む)がPJ-20を利用するために必要なことをメモしておきたいと思っている。いちよう最低限のことは書いたつもり(2012/04/26現在)。 まあこれだけ知っていれば電話サポートに聞くための前提知識はオッケーだ。 それに音声ガイドがかなり充実しているのでそれだけでかなり十分に使えるようになると思う。なのでこんなページも不要なのだが。

ただし、すでに上位機種の OLYMPUS ICレコーダー機能付ラジオ録音機 ラジオサーバーポケット(スピーカー&アンテナステーション付) PJ-25 と言う物も出ている。ただこれはPJ-20にスピーカステーションなどを新たに追加しただけのようで、音声設定などの機能面ではPJ-20と同じだと思う。 まあ、この辺はPJ-25がほしいと思ったあなたが確認して欲しい。

ボタンの位置

液晶を上にして、本体と向き合った状態で、本体のやや下の中心部には、丸い大きなボタンがある。このボタンは真ん中に決定ボタンがあり、上下左右に押すことができる十字キーの役割もする。 この大きなボタンを中心にし、小さな丸いボタンが四つある。左上から時計回りに停止ボタン、録音ボタン、設定ボタン、戻るボタンである。

液晶のすぐ下に、3このボタンが横に並んでいる。 左からモードボタン、リストボタン、予約ボタンだ。

また一番下にも、左から、消去ボタン、ABボタン、インデックスボタンと並んでいる。

右側面の上に電源スイッチ兼ホールドスイッチがある。このスイッチを下に移動することによって、電源のオンオフができる。上に動かすとホールドになる。

上面にはイヤフォンマイク端子がある。

底面の中央にはアンテナステーションと接続するための切れ目がある。 ここはアンテナステーションと繋がり、もちろんアンテナとの接続の役割をするのだが、アンテナステーションに接続された電源アダプタから電力の供給の接点にもなる。もちろん本体に電池が入ったままでもまったく問題はない。付属の単4電池2ほんの充電値(エネループではないようなので注意)の充電もできる。

左側面の上にマイクロSDカードを入れるスロットとUSB端子を繋ぐところがある。蓋を開いて利用する。

ホルダについて

本体内にはホルダは工場出荷時で、すでにFM,AM,MIC,MUSICができている。ここにそれぞれ録音されたファイルが入る。 musicには自分で聞きたいファイルをPCから移して利用するのだと思う。 また、PCの予約設定ツールを使えば、予約録音のファイルのホルダーは自分でも指定ができる。 なにも指示をしなければ、AMラジオのファイルは全てAMというホルダに入ってしまうが、例えば 深夜便のファイルをam\shinyabin のように設定すれば、am\shinyabin\以下に保存される。 確認はしてないけど、日本語ホルダ名は使わないのが無難かもしれない。 ちなみに、ホルダの指定はPCからの予約設定ツールでしか利用できない。

PJ-20用予約設定ツールの使い方

これはそれほど説明は不用だと思う。ダウンロードしてインストールしてほしい。インストールと言っても自己解凍してホルダ後とどこかに単純コピーするだけ。レジストリもなにもいじらないので実に素直ですっきりしている。要らなくなったら単純に消すだけ。

注意と言うか私はおっちょこちょいなので最初PJ-10の予約ツールを落としてきてしまい一生懸命録音予約をしようとしたのだができなかった。当たり前なのだがpj-10、pj-20と数字が違うだけなので 注意してほしい。でないと無駄な時間と少々精神的にまいってしまう(笑)。

回答すると「予約設定ツールfor pj20なんちゃれ」というディレクトリができる。その中に、予約設定ツールfor pj20なんちゃれという*.exeファイルがある。それを実行する。 実行後タブキーで移動して、読み込みというところでエンターをして、本体からプリセットデータなどをPCに転送させる。これをしないと予約編集というボタンが出てこない。

次にまずカーソルキーを利用して、01というところに合わせる。01とは予約番号1番ということ。カーソルを下げてみるとわかるが、02--20と続く。予約件数は20件まで。 もちろん01には何も設定せずに空けて置いて、10から入力したければ10にカーソルを利用して合わせる。

それからタブキーで移動して、予約編集に合わせてエンターをすると、編集ができるようになる。 ここでもタブキーを利用して、編集する。 まずはAM/FMどれかを選択する。

続いてタブキーで移動して、放送局をカーソルで選ぶ。

次にタブキーで日にち指定にするか、曜日指定にするかを選ぶ。 曜日していだったら、録音してほしい曜日に、スペースキーでチェックを入れる。ちゃんとチェックも入ったら「チェック」と読んでくれる。

後は、タブキーで録音開始時間、終了時間を設定する。

次に録音音質を選ぶようになる。まあ標準で良いのでは?ここはお好みで。

次に、録音したファイルをどこに保存してほしいか指定するところになる。なにも指定しないと、AMラジオは全て、AMホルダ直下に全て入ってしまう。FMもMICも同じ。 やはりここは予約毎にホルダを分けたい。そのときは、予めまず、PCで本体内にサブホルダを作っておく。例えば
AM\shinyabin
というものを作って置く。上にも書いたが日本語名は使わない方が?と思っているのは私だけかな? 再び設定ツールに戻るが、 これで、タブキーで移動していくと、「ホルダの指定または編集」とスクリーンリーダが喋るので、ここでam\shinyabin
と書き加えればよいのかとおもったけれどどうもこれではうまく行かない。そこでそこからタブキーを2度押すと再び「am確認」みたいなことをスクリーンリーダに言われるので、そこでエンターを押す。 そこでカーソルキーを下げると「新しいホルダ」といわれるのでそこで再びエンター。すると、ホルダの参照というボタンが出てくるので、右矢印キーで移動してam\shinyabinというホルダを選ぶ。これで全てOKだ。

タブキーで保存ボタンに移動してエンターで保存される。注意してほしいのは、この保存ボタンを押してもまだ本体には書き込まれていない。あくまでこの段階では予約設定ツール内のファイルに保存されているだけ。先ほどの予約リストにカーソルで移動してみて頂きたい。 ちゃんと予約放送局、曜日、録音開始時間、保存ホルダが読まれる。 後はこの繰り返しで予約録音リストを作って頂きたい。 それで、「転送」ボタンを押すことによって、初めて本体に情報が書き込まれる。それで終了ボタンで予約設定ツールを終われば良い。

その他にタブキーで移動するとON/OFFとか削除というようなボタンがある。ON/OFFは予約リストに登録されている予約の実行をON/OFFにするためのもの。普通はONになっているけど、予約内容は消したくないけどとりあえず録音をしたくないのであればOFFにすればよい。利用の方法はOFFにしたいリストに予めカーソルで移動して置いてから、TABキーで先ほどのON/OFFの所へ行ってエンターでOFFになる。

同じように、予約リストを削除したければ削除したいものにカーソルを会わせてからこれを実行すればよい。

この予約設定ツールは特別なコントロールも使って無く、実にシンプルで使いやすいと思った。シンプルな作りなのでスクリーンリーダとの相性もばっちり打。非常に印象が良かった。このての専用ツールとしては珍しく利用しやすい物だと思う。

モードボタンの使い方

モードボタンを押すと、上からAM FM プレイアとなる。 AMラジオを聞きたい場合はモードボタンを押すとすでにカーソルがAMラジオになっているのでそこで決定ボタンを押すとAMラジオになる。ただし、ここはいつもモードボタンを押すとAMにカーソルがいっているわけではない。 もともとFMになっていたのであれば、モードボタンを押して、上に1度押すとAMになる。電源スイッチを入れたときにラジオやテレビがなっていないときは、たぶんモードはプレイヤモードになっているのだと思う。 それで、AM,FMに合わせたら そこでリストボタンを押して、上下ボタンを利用するとプリセットの局に移動ができる。再びプリセットの局を変えたいときはまたリストボタンを押して同じようにやらなければならない。 モードボタンに限らず、リストボタンもそうなのだが、モードボタンを押して、3秒ぐらいなにも操作がされないとモードボタンを押す前の状態に自動的に戻ってしまう。リストボタンも同じ振る舞いをすると思う。 ちなみに、ボリュームの上下は、上下ボタンを利用する。

録音したファイルを聞く

モードボタンでプレイヤにする。
次にリストボタンを押す
するとホルダ検索となっているので、そこで決定ボタンを押す
すると、上からAM,FM,MICとならんでいるので、AMを聞きたいときはそのまま決定
するとAMホルダに入れる。
ここで注意してほしいのだが、AMや、FM,MIC等の各ホルダに入った場合は、カーソルは親ホルダにフォーカスがある。なので、ここで1度下矢印キーを押すと、 AMのホルダやファイルを選べるようになる。例えばAMのなかに、baka、shinyabinというホルダがあって、その次に各種MP3やwmaのファイルがあるような状態を考えてもらいたい。 上のようにAMホルダの中に決定ボタンで入ったら、下矢印キーで1度下げるとそこがBAKAホルダになり、再び下げるとshinyabinホルダになる。再び下げると、なにかしらの録音ファイルにカーソルが移動する。 bakaやshinyabinのホルダないに入ってからも同じ。 なので、AM、FM等のホルダに入ったらこの操作は注意してほしい。 親ホルダにカーソルがあるという意味がわからなければ、そんなこと気にしないで、下矢印ボタンを1度押すということを覚えていればなんの問題もない。

ちなみにbakaという失礼なホルダ名は 伊集院光の深夜の馬鹿時からの録音ファイルが入っているところ。

インデックス機能

一つのファイルに16このインデックスが付けられるようだ。聞いているときにインデックスボタンを押すとそこにインデックスが付く。 一番近いインデックスに飛ぶには、左右ボタンをぽんと押せばインデックスにジャンプできる。 ちなみに、左右ボタンを長押しで、早送りまきもどしになる。 また録音最中でもインデックスボタンを押すとインデックスが付けられるようだ。

早ぎき遅ぎき

再生中に決定ボタンを押すと 遅いスピード → 早いスピード → 表準則と変わる。 このスピードは予め設定メニューで指定ができるのかもしれない。 ちなみに、再生を停止するには停止ボタンを押す。決定ボタンのトグルで再生開始/停止になるような気がするけど違っている。

アンテナについて

付属のアンテナだいにAMループアンテナと、FMの簡易アンテナを付けられるようになっている。 またこのアンテナだいには、Fコネクタがあって、いわゆる導軸ケーブルを接続できるようになっており、本格的なFMアンテナの接続も可能となっている。 また、このアンテナだいにアダプタが接続できるようになっており、このだいにPJ-20を置くと電源が供給できるようになっている。

予約録音が開始されるとそのときはスピーカーからはなにも音が出ない。これはボリュームが下がっている状態になっている。 なので「あれ予約録音やってるかな」と思ったら、ボリュームを一度上げてみて欲しい。ちゃんとなるはず。 再びボリュームを戻せば音が出なくなる。

それからこれは結構やってしまって「あれれれ」と思うのだが、ボリュームの上下のボタンと、設定項目などを移動するボタンが共通となっている。 もちろんモードでモードにモード設定や、リストボタンでリストの移動の時はボリュームの操作は無効になるのだが、いろいろと操作をしているあいだに項目を移動しているつもりが、実際は ボリュームの上下をやっていることになっていて、それに気が付かないで、いざラジオとか、MP3を聞こうとしても音が出ないということになっていることがある。 なので「あれ」と思ったらボリュームボタンを上げてみてほしい。

それから電池を交換するときは、予め予備の電池を用意してからのほうが良い。 びっくりしたが、すぐに時間とかが初期化されてしまう。 マニュアルを見ると5分ぐらい電池がないと戻ってしまうから注意しろと書かれているが、「ちょっとそりゃー早漏すぎるんじゃね」ってなかんじ。

音声録音編集ソフトについて

これは直接にはPJ-20には関係ないが、 自分で自由にいろいろと録音ができるようになるとどうしても使いやすい音声編集ソフトなんかがほしくなる。私はWavePadをお勧めする。 スクリーンリーダで実に使いやすいと思う。このWavePadの使い方の説明は Blpcのメルマガで実に詳しく説明されている。 2012/02/29のバックナンバーから連載が始まっている。 余談だがこのメルマガは最近PCをメールとネット検索しか使っていない私にとって非常に参考になっている。

最後に

前に買ったPJ-10の知識で使っていること、そして自分ではそれほど困ってないので上で書いた以上のことは知らない。 間違っているところや便利な機能があったら教えて欲しい。

c8h6o4@watakatsu.com

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