以下のリポートは2008年末に書いた物である。 今現在(2010/05)では、全盲でも予約録音ができるものがトークマスタースリムの他に2種類あることを確認している。 三洋のICR-XRS120MFのリポート と オリンパスイメージングのPJ-10の紹介 があるのでそちらも見て頂いて考えて欲しい。
AMラジオ付きのICレコーダがほしくて サンデンシ・ダイレクト からトークマスタースリム (以下ではTMSと略す)を買った。 FM付きのICレコーダはそれなりにあるようなのだが、どうもAMラジオとデジタル機器の相性があまりよろしくないようで(実際には私はそんな事は知らないけど、メーカーの人はそう言っている) 設計が大変なのだそうだ。 上のTMSのページを見てもらえば分かるように、39800円というラジオ付きのICレコーダにしてはそれなりの値段と思われるだろうが、本来はラジオなどの語学番組を録音して、語学勉強などがしやすいような?設計になっている。 「AM/FMラジオ付きのICレコーダーだったら他にも何種類かあるじゃん」と言われそうである。 確かに私が調べた限りでは、
等がある。でもこれは全てもちろん個人的見解だが、ラジオの予約録音は全盲では不可能である。
私はラジオの予約録音が一番の目的であるので、これらは全てだめと言うことになる。
またラジオの予約録音ができればよいのならばAM/FM対応USBラジオチューナーと言うのもある。価格は7000円ぐらい。
付属のソフトで予約録音は可能である。例えば
プリンストン、AM/FM対応USBラジオチューナー
USB対応 FM/AMラジオチューナー(外部アンテナ付属)- ロジテック
というものだ。ただこれはPCに接続していないと予約録音、また録音データをHDD上に保存するので、PCの電源を常にオンにしておかないといけない。これはどうしても私は耐えられない。
と言うことで、TMSだけが私の目的に適合したのである。
TMSは、PCからUSB接続で、ラジオの予約録音は全盲でも可能である。ただしスクリーンリーダは、CATWALKまたはJAWSでないと操作が不可能だと思われる(FREEのスクリーンリーダNVDAでも可能ではと言う情報もあるが、私はまだ確認してない)。
どうしてもTABキー等を利用して、「予約編集ボタン」にフォーカスをもって行けないと思う。
後で実際の使い方のところで書くが個人的にはCATWALKの方が使いやすいと思った。
TMSの特徴を書くと
視覚障害者用にまず本体の具体的な説明をしておく。 まず、液晶画面部分を上にして、TMSと向かい合わせになるようにする。 では、左上のボタンから、時計回りで
と言う順番である。 また見てもらえばお分かりのように、中央には十字矢印キーと、その中央にもボタンがある。これはいわゆる決定ボタンみたいなものである。まあ、PCで言えばエンターキーに相当する。 ここでは決定ボタンと記述する。十字矢印キーは、右矢印、左矢印、上矢印、下矢印とここでは 記述する。 底面にはPCと接続するためのUSBポート、その右にはイヤフォン兼FMアンテナ接続ポート、 左側面には、下にはSDカードを挿入するところの蓋と、上には外部ライン/マイクポート、 右側面の上のスライドスイッチはホールド(ロック)ボタンだ。上にスライドすると キーのロックオン、下でオフだ。 その下のボタン2こは、ボリューム、 それからちょっと注意して見てほしいのが、底面に近い部分に小さな穴が空いてるのがお分かり頂けると思う。 これはリセットボタンである。これを利用して本体の内部を工場出荷時に戻す。
電源のON/OFFは決定ボタンをちょっと長押ししする。「ぴ」と音が出れば電源が入りました。 「ぴ」と言ってから、2秒ぐらい経過してからでないと本格的に起動しません。内部の初期化?にいくらか時間が必要なのだ。 電源OFFも決定ボタンを長押ししする。これは電源のONの時よりは 長めに押す感じだ。
電源を入れると、モード画面になる。モードは、モードボタンを押すと TMモード → AMモード → FMモード →ミュージックモード → 再び TMモード と言う感じにぐるぐる廻る。AM/FMモードはお分かりのようにラジオを聞くためのモードだ。 これらのモードに入ったら、上矢印キー/下矢印キーでプリセットされた(予め設定されている)ラジオ局の選択になる。 左右矢印キーで周波数のアップダウンができ、AMは9kHz、FMは0.1mHz刻みで変わる。 TMモードは、タイマーモードで、予約設定で録音されたファイルを聞くモード。上下矢印キーでファイルを選んで決定で再生、もう一度 決定で停止。 ミュージックモードもTMモードと同じ様なもので、ここで再生するファイルは、予約録音以外のファイルの再生。 例えば、PCから自分で入れたMP3ファイルとか、ラジオを聞いていて、「あ、これ録音」みたいな 感じで録音したファイルを聞くモード。 上下矢印キーでファイルを選んで、決定ボタンで再生/再生停止。再生中に左右矢印キーを押すと、早送り早戻しになる。左右矢印キーの長押しで、後で書くがファイル内のしおりにジャンプする。 ちなみに、再生中に測度ボタンを押すと、再生スピードが速くなったり遅くなったりする。 戻るボタンを押すと通常の測度に戻る。
また、上でファイルの話が出たので、TMSの内部のディレクトリ構造を書くと、私のPCでは、TMSを接続すると リムーバブルディスクとしてE:、F:のドライブが追加される。 E:はTMSの内蔵メモリ、F:は搭載したSDカード。 E:のルート直下には、AM、FM、TIMERREC、MIC等のディレクトリができている(状況によって作られる)。 AM、FMの中には、上にも書いたようにラジオを聞いていて「あ、これ録音」と思って録音したファイルが収納される。 ファイル名は見てもらえば分かるが、日にち・周波数・録音開始時間が付けられる。 また、TIMERRECディレクトリには、予約01.....予約20 等のサブディレクトリが必要に応じて作られる。その中に予約録音のファイルが収納される。 文字通り、予約01には予約録音の1件目で登録されたファイルが収納される。 MICディレクトリだが、ここには内蔵マイク/外付けマイクで 録音されたファイルが収納される。 また、ライン入力などで他の機器(例えばテープレコーダ)から録音されたファイルはLINEと言うディレクトリが作られてその中に保存される。 ちなみに、実はTMSの内部メモリ(ここではE:)には隠しディレクトリがある。 TMSSYSとWORDディレクトリだ。TMSSYSのなかを見てみると、そこには2この隠しファイルがある。 PARAM.TMS、PRESET.TMSである。 PARAM.TMSは予約データのふぁいるである。「お、これはもしかして」と思ってエディタで開いてみてがっかり、バイナリデータであった。 読める文字列もあるがちょっとよく分からない。バイナリエディタで開いて解析?も面倒なのでなにもしてない。 せめてCSVファイルかなにかに変換できれば良いのだが、情報を求める。 まあ、このファイルを保存しておけば予約のバックアップにはなるのだろうが・・・。 PRESET.TMSはたぶんラジオのプリセットデータなのだとは思うが。 また、WORDディレクトリは、単語帳のディレクトリだそうだ。このへんは興味がないのでなにも見てない(笑)。
次に録音方法だが、録音/レッスンボタンを押すと録音開始。もう一度押すと、録音終了である。 録音終了後は、2秒ぐらいは書き込み作業などが伴うため、他のボタンを押しても操作ができないので注意。 また、録音開始の時には「ぴ」と言う音が出るが、録音終了時には無オンデある。 また、録音中は、決定ボタンとボリュームスイッチ以外は操作不可能だと思われる。つまり決定ボタン以外を押しても「ぴ」と言う 音が出ないので、「今は録音中だな」と言う確認も可能だと思われる。だが、ボリュームスイッチを利用して録音中なのか確認することをお勧めする。というのは、録音以外の時には、ボリュームスイッチを押すと「ぴ」という音が出るが、録音しているときはビープ音は出ずに、ボリュームだけが上がったり下がったりするので、スピーカーあるいはイヤフォンから録音中であることが確認できて便利だし、他のボタンでビープ音を確認するよりは安全である。 録音中に決定ボタンを押してしまうと「録音一時停止」に成ってしまうので注意すること。 再び決定ボタンで録音は再開される。 と言うこともアルので、録音中はほーるど(ロック)はONにしたほうが良いだろう。 ラジオを聞いているときに録音/レッスンボタンでラジオが録音される。(当たり前か)。 TMまたはミュージックモードで録音/レッスンボタンが押されると外部の音が録音される。 これらのファイルは上に書いたディレクトリにそれぞれ収納される。
予約設定だが、これは全てPCから実行しないと我々には不可能だ。 CATWALKまたはJAWSでないとフォーカス移動が不可能なので他のSRでは無理だと予想される(NVDAでは可能だと言うことは聞いている)。 ここではCATWALKでの説明をしたい。 付属のCDを利用してトークマスタースリムツールボックスをインストールする。 インストールは通常の方法なので難しくはない。 CDを入れればAUTORUNでインストーラが起動する。 2000/XP/VISTA対応。 インストール後、USBにTMSを繋ぎ、ツールボックスを立ち上げる。 最初だけハードウエアの認証作業を求められるが問題なくできる。 本体をPCに接続するだけでは予約設定はできないので、起動する度にメニューの接続確認を毎回実行しないと認識してくれないらしい。 その後、簡単予約設定にエンターで入る。 すると、エクセルのような表が出てくる(ここではPCトーカではカーソルを動かしてもなにも読まれない)。 例えば、1件目の予約をしたければ、カーソルを1行目(SRでは0行目と読み上げる)に合わせる。 ここで予約のボタンにTABキーなどで合わせられないので、CATWALKのウインドウ解析を利用する。
上の4.の詳しい解説が必要であると思う。 ここでは通常の用にTABキーを利用して、各項目を移動して内容を入力するのである。
TABキーを押して、まず予約録音なのか、予約再生なのかを選ぶ。今は上下矢印キーで 予約録音を選ぶ。
TABキーを押して、どこに録音するか選ぶ。つまり内蔵のメモリーに録音するのか、 SDメモリーに録音するのかを上下矢印キーで選ぶのである。
TABキーを押して、FMかAMかを上下矢印キーで選ぶ。
TABキーを押して、プリセットで局を選ぶのか、それとも自分で直接周波数を指定するのかを 実行する。ただ、直接周波数の設定が私はできていない。CATWALK等のSRでできるかまだ不明。 と言うことで、プリセットで設定する(これで今のところ私は困ってはいないのだが)。
プリセットで局を選び、タブキーを押すと、日にち/曜日指定になる。 日にちを選べば、コンボボックスが出るので、上下矢印キーで月・日にちを選ぶ。 曜日指定を選ぶと、タブキーで移動してみると分かるが 月、火・....・日 と変化する。ここでスペースキーでチェックを付ける。 だが、デフォルトでは全ての曜日にチェックが入っている。 ここでスペースキーでチェックを入れたりはずしたりするのだが、 CATWALKでは注意が必要である。 スペースキーでチェックを入れると「のチェック」と言う。そして、 チェックをはずすと「チェック」と言う。「の」があるかないかでチェックのありなしを判断しなければならない。 「の」といったらチェックが入ったと言う事になるようだ。ちょっとちゃんと聞かないと分からない。 (まだ確認してないが、最新のCATWALKでは、チェックのありなしがはっきり解るようになったらしい。またNVDAだとここはチェックあり、チェックなしとちゃんと言うようだ)。
その後は、タブキーを利用して、録音開始時間、終了時間を入力する。
最後の項目で、メモを入れるようになっている。 ここでなにかしらのメモを入れておいた方が便利であると思う。
TABキーで各項目を入力して、再びTABキーを押していっても、また再び入力項目を ぐるぐる回るだけでどこにも「保存ボタン」がない。 そこで、5.のウインドウ解析が必要となるのである。 このウインドウ解析で「保存ボタン」が見つかるはずだ。
予約設定の内容は、簡単予約設定の最初の表に書かれているはずなのであるが、CATWALKではなぜか直接読めない。 CATWALKの操作が未熟なのか、そもそも読めないのか・・・。 でも、JAWS、NVDAでは表の中身をEXCELのセル移動と同じように、キーボードの矢印キーの移動で直接確認できる。 しかしCATWALKでは、表を直接読むことはできないが、次のようにすれば表を読むことができる。 表の読みたい行のどこのセルでもよいと思うので、そこにカーソルをもって行く。そこで、CTRL+Cでクリップボードにコピーする。 その結果を、CTRL+Vでメモ帳などのエディタにペーストすると、なんとその行がきちんとクリップボード経由で読める。 これで確認は可能である。CTRL+Aで、表の全部を一変に選択してクリップボードにコピーできればと思って試したがこれはできないようだ。 20件全て予約がしてある場合は、20回同じ作業を繰り返さなければならないが、まあさほど大した手間だとは私は思わないが。 逆に、このようにすれば、表の内容をテキストでファイルに保存ができると言うことである。
その他に注意としては、USBでPCと接続していると予約録音は行われない。充電のつもりで USBに繋いでいるのであれば充電台に置いて充電しながら予約録音をすること。
再生を中断して、また後で続きから聞きたいと言うことがある。このときにしおり機能をりようする。再生中しおりを付けたいところで「戻るボタン」を押すとそこにしおりが付けられる。一つのファイルに4件のしおりが付けられる。
しおりとしおりの間は30秒の間が必要である。
しおりにジャンプしたいときは、再生中に左右矢印キーを長押しするとそこから一番近いしおりにジャンプする。
しおりは、20ファイルまで登録が可能。
しおりは4箇所付けられると書いたが、4箇所目のつぎで、「戻るボタン」でしおりを付けようとしたら、一番最初のしおりが消えて行くわけではない。
要らないしおりを手動で削除しないと新たなしおりは付けられない。
しおりの消し方は、ファイルを再生して、要らないしおりに左右矢印キーの長押しでジャンプする。
決定ボタンで再生を止める。
メニューボタンを押すと、
「ファイル削除」と出る。
下矢印キーを1度押すと、「ファイルコピー」、
再び1度下げると「ファイル分割」、
もう一度下げると「マーク」
と出てくる。
この「マーク」で決定ボタンを押す。
すると、「しおりの削除」
とでてくるので、ここで決定ボタンを押す。
これで削除したいしおりがなくなっているはずだ。
ちなみに、これは経験したことだが、どうしても3箇所しかしおりが付けられないファイルがあった。
「これはどうしたもんかいなあ」と思って画面を見てもらったらどうも
なにかの操作でそのファイルが「ファイル保護」の属性が付いていたらしい。
ファイル編集モードで保護を解除しなければならないのだが、どうも画面を一度見てもらわないと分からない。
「あ、PCのATTRIBコマンドではずれるか」と言うことで
コマンドラインで
attrib -r
でめでたくファイル保護がはずれて4番目のしおりを付けられた。
まあattribではずして良いかは分からないけどまあいいのでしょうね(笑)。
実際にPCで見てもらえればわかるが、よやく1、予約2.....予約
20と言うホルダが、予約録音に応じて実際に作られ、それぞれの中にMP3ファイルが保存されている。
しかし、TMSの初期設定のままで本体でこれらのファイルを見ると、ホルダーの区切りは
ないように見えてしまって、録音ファイルが同じホルダ、つまり一つのホルダーにファイルがあるよう
に表示されてしまう。
これが10こぐらいのふぁいるしかなければそれほど不便と
は感じないが、録音ファイルがたまってきて、たくさんあると探すのがめんどうになる。
そこでホルダープレイの設定をしておくのを薦める。
設定の方法は、AMとかFMなどの切替をするモードボタンを長押しすると、
ノーマルプレイと表示される。これがTMSのデフォルトの設定となる。ここから左矢印キーを押して行くと、
しおりプレイ → お気に入りプレイ → ホルダープレイ → ノーマルプレイ
と変わって行く。ここでホルダープレイに
変更すると、ホルダ毎にファイルを選べるようになる。
例えば予約の録音を聞くモードにすると、
上下の矢印キーで予約1から予約20までのホルダが上下で選べる。適当に選んだ
ら、決定ボタンを押す。それで選んだホルダに入れる。そこで、上下の矢
印キーで適当にそのなかのファイルを選んで(もちろんいまの場合はホルダーモー
ドにしてあるので、そのホルダーのファイルしか選べないようになっている)適
当に選んで、決定ボタンを押すと再生される。再びホルダを選びたい時は、
今聞いているファイルを決定ボタンで留める。そこで1度戻るボタンを押すと、
そこでは現在のホルダ内のファイルを上下で選べる所に戻り、もう1度戻るボタン
を押すと、ホルダを
選べるところになる。
逆に言えば、このような動作をしてくれるようになれば、ホルダープレイを先ほ
どの方法で選んでいることがわかる。
TMSを工場出荷時に戻すには ホールド(ロック)をONにして、戻るボタンを長押ししながらリセットボタンをペンの先などの細い物で押す。 これで工場出荷時に戻る。もちろんメモリの内容も、予約もクリアされる。 もしくは、設定だけのリセットならば、 メニューのなかのシステム設定の中野、設定値初期化を選ぶ。 これだと、メモリの内容と、予約はクリアされない。
メニューボタンを1度押すとメニュー画面になり、もう一度押すと、モード画面に戻る。 もし自分がメニュー画面にいるのか、それともモード画面にいるのか分からなくなったら、モードボタンを押してみると良いだろう。 ラジオなどが入ればモード画面にいることが分かる。もちろん電源を切って、もう一度最初からやるのも良いだろう。
メニュー項目は上から
の順番である。 これらの項目は上下矢印キーで選ぶ。自分がどの項目を選んでいるか分からなくなったら、戻るボタンなどでモード画面にもどるか、電源などを切って再びメニュー画面に入れば、かならず最初の項目である 「ファイル編集」にあるので、再び自分の目的の項目まで数え尚してやり直せば良い。 ではいま現在私が分かっている上の項目のメモを下に書いておく。
プリセットに新たに局を登録するには、 登録したい局に合わせて、決定ボタンを押す。そこで上下の矢印キーで何番目のプリセットに登録したいか選び、再び 決定ボタンを押す。これで登録される。 ただ、上下の矢印キーで選ぶときなのだが、何番目のプリセットを選んでいるか画面を見ないとわからない。 ただ、東京圏の例で書くが、AMではプリセット7まで局が登録されている。その場合、プリセットに登録しようとして、最初の決定ボタンを押すと、上下の矢印キーで 選ばなくてもフォーカスはプリセット8にある。つまり現在使われてない一番若い番号のプリセットにある。なので、上下矢印キーを使わずにそのまま 決定ボタンを押せば、8番目のプリセットに局が登録される。 次も同じような感じで、9番目、10番目と登録される。 なので、そこから基準に数えて、自分が登録したい(上書きしたい)プリセットを選べば良い。FMも全く同じである。
メニューの一番最初の項目である「ファイル編集」に決定ボタンで入ると
と続く。 上でも書いたが、「マーク」を選ぶと、しおりの削除ができる。 実は、なにかしらのファイルを再生していて、再生を停止した直後に、メニューボタンを押すと、この「ファイル編集」のサブメニューにジャンプするように なっているようだ。 つまり直前まで再生していたファイルに対して、ファイル編集モードが使われるようになっている。
その他の上の項目で、ファイル削除、コピー、分割について簡単にやりかたを書いておく。
ファイル削除だが、消したいファイルにカーソルを上下矢印キーで合わせる。消したいファイルを探して再生してみてから再生を停止した状態で、メニューボタンを押すのがよいだろう。 すると上にも書いたとおり、再生していたファイルに対して、ファイル編集モードに入っている。 すでにフォーカスはファイル編集モードの1番目の項目であるファイル削除にあるので、上下矢印キーでの選択は不要だ。 そこで、決定ボタンを押す。すると「本当に消して良いのか」みたいなことを聞かれるので、上下矢印キーを1度押して、「はい」を選択する。デフォルトは「いいえ」になっている。 それで決定ボタンを再び押す。これで削除が開始する。 ファイル削除が始まると、体感では30秒くらい作業に時間がかかる。その間はもちろん操作は不可能だ。だが、これもSDHC等に録音したファイルであれば、やはりアクセスが早くなり、2秒ぐらいでファイルは消えてくれる。もちろんSDHCカードのクラスにもよるのかもしれないけれども。
ファイルのコピーの方法である。 TMSをそれなりに使ってきたが、なぜかUSBのコードをPCと繋いでも認識しないときが発生している。たぶん工場出荷時に戻せば直るのかもしれないが、まだそれはやってない。 もう1台持っているので、同じUSBコードで他のTMSを繋ぐと認識するのでUSBコードの接触不良ということではなさそうだ。 ということで、工場出荷時に戻すために、内蔵メモリーにあるファイルをバックアップしたいのだが、PCと繋がらないのでは直接PCにファイルを移動するのは不可能だ。 そこで、SDカードをTMSに入れて、内蔵のメモリーからSDカードへのコピーを実行した。 方法としては、TMSをまずホルダープレイに設定しなければならない。これをしないと、ホルダごとのコピーができない。 ただ、ホルダーごとのコピーと言っても、サブホルダーまではコピーしてくれない。直下のファイル群だけである。 TIMERRECホルダー以下まとめてというのはできないらしいちょっとめんどうくさい。 例えば予約01をSDカードにコピーしたいときは、 まず、予約01を探すために、予約01内のファイルを再生して確認する。 再生を留めて、2度戻るボタンを押す。すると、予約01ホルダーにフォーカスが当たっている。 その次に、メニューボタンを押す。するとファイル編集のサブメニューにフォーカスがあるので、決定ボタンを押して、ファイル編集モードに入る。 今はファイル削除にフォーカスがあるので、下矢印キーを1ど下げて、ファイルコピーに移動する。 そして、決定ボタンを押して、コピーを選ぶ。 すると、予約01ホルダーをSDカードのルートホルダーにコピーするというようなメッセージが出ている。ここで、決定ボタンを押す。 すると、本当にコピーして良いか聞いてくるので、下矢印キーを1度押してはいを選んで決定ボタンを押す。 これでコピーが開始される。 もちろん予約01にどれだけのファイル等があるかによるが、時間がかかる。 まあ、食事をするぐらいの余裕がほしい。 このことを考えると、普段から最初から内蔵のメモリーに録音をするのではなくて、SDカードに録音した方がなにかと便利に思った。SDカードも安くなったので、SDカードがいっぱいになったら、すぐに他のSDカードに交換すれば便利だ。 それに、内蔵メモリーばかり利用して何度もファイルを書いたり消したりでは寿命も短くなると思う。 結局内蔵メモリーが使えなくなれば修理を依頼しないと個人では交換は不可能である。 それから私が内蔵のメモリーを使わないでSDあるいはSDHCカードを利用する一番大きな理由は、実はTMSの内蔵メモリーで録音すると、録音データが化けることがあって、聞けない部分ができてしまうことがある。 具体的には30秒も野長い時間、「がーがーがー」とノイズが入ってしまって、まったく録音音声は聞けないことがある。 これはかなり困ってしまって、修理にも出したし、サポートセンターもそれは確認してくれている。が原因が分からない。 この現象はどうも内蔵メモリーが満タンにちかい状態で録音をすると発生するような気がしている。 ところが、SDHC等のカードで録音し始めるとそのような現象はぴったりなくなって快適に使えている。 この差はよくわからないけれども、内蔵はただのFATで、SDHCはFAT32なのだが、このフォーマットの違いから発生するのかと素人考えで思っているのだが。ということで最近は内蔵メモリーはまったく使ってない。
ファイル分割だが、手順だけ書いておく。 ファイル編集モードに入って、下矢印キーを2回下げて、分割に合わせる。 次に、決定ボタンを2回押す。 次に、下矢印キーを1度下げて、再び決定ボタンを押す。これで、分割が始まる。 この分割作業はめちゃくちゃ時間がかかる。体感では5分から10分ぐらいかかる気がする。誇張ではない。 十分ラーメンを作って食べおわれる。最初ハングアップしたのかと思った。これはどうにかならないのか。それとも私のものだけ。いや、2台とも同じなので それは考え難い。これは改善を強く臨む。ファームのバージョンアップでどうにかならないのか。本当に心配になるぐらい長い時間がかかると思う。 ただ、これもSDカードで録音されたものならば、多少時間は短縮できるが、やはり最初は壊れたのかと思って心配になる。なれれば昼寝をするだけの余裕はできてくる。 それと、しおりが一つのファイルに対して4箇所しか付けられないので、この分割機能はないとちょっと困る。 特に長い番組を聞いていて、ここまで聞いたぞと思って、しおりを付けるのも良いが、分割の方が確実で便利な場合もある。ちなみに、ファイルを分割すると、分割の前に付けていたしおりは無効になる。
1. TMSのメニューを出す。
2. 下矢印3回で、「録音設定」にいき、決定。
3. 上矢印2回で、「マイク/ライン」で決定。
4. ここでは、「マイクモノラル」、「マイクステレオ」、「ライン」の選択肢が
表示される。初期値は、「ライン」になっているので、上下の矢印キーで
選択し、決定して変更する。次回同じ選択部分を出すと、変更した
ところにフォーカスがある。
4. 決定すると、録音設定の中の、「マイク/ライン」のところにいるので、
戻るボタンで戻ってやる。
システム設定画面は
と続く。 私もメニューの全ての項目を見たわけではないのでこれ以上は今のところ分からない。
まだ買ったばかりなのでこれ以上の操作は今のところ分からない。何かこの他に分かったことが合ったら連絡を頂けると
うれしい。
これは最初に書くべき事なのだが、サン電子株式会社さんは、TMSの貸し出しをして下さる。これは一般的になさっているようで、特に視覚障害者に
限ってと言う物ではないが、PCで予約ができるかどうか、また自分でそれなりに使えるか
いろいろと試せたので本当にありがたいと思った。
TMSは通販、または大きな本屋さんで買うのだが、ネットでの通販では、予め
設定しておいて送ってほしいと言うことが不可能なので、私はサポートセンター(0120-863-810)で注文した。
そのときに、カレンダー設定、ラジオのプリセット、時刻自動補正(私はAM NHK第1)を設定して送ってもらうように
お願いした。
ただ、このカレンダーや時刻自動補正も、慣れれば手順を覚えておけば可能だ。
簡単に書くと、カレンダー設定だが、まず現在TMSの内部時計が何時になっているか確認する方法が必要だ。
もちろん液晶が見えれば問題ないが、次のようにする。
適当にラジオ番組などを10秒ぐらい録音する。このとき、録音を開始した実際の時刻、つまり録音ボタンを押した実際の今の時間をメモする。
その後、
PCに繋いで今録音したファイルのタイムスタンプまたは、ファイル名になっている時間を見る。
例えば080721_0731....
等とファイル名が付いていれば2008年7月21日午前7時31分にこのファイルは録音が開始されたと言うことになるが、これがTMSの内部での録音開始時間となる。これと、先ほどメモした西暦と日付時間と比較してどれだけずれがあるかが解る。
これで今のTMSの内部の時間がだいたい解る。
これで問題なければそのままでよし。
時間がずれていたら、カレンダー設定を利用して、年月と時間を合わせる必要がある。
カレンダー設定だが、
メニューボタンを押す → 下矢印キーを2度下げて、システム設定に合わせて決定ボタンを押して、システム設定のサブメニューに入る →
下矢印キーを1度下げてカレンダー設定に合わせて決定ボタンを押してカレンダー設定に入る。
ここで、西暦何年、何月、何日、何時、何分の設定をする(秒はなし)。 右矢印キーを押す毎に、上の順番で変更される。また、上矢印キーで、各項目の数字が上がり、下矢印キーで数字が下がる。 最初フォーカスは西暦にあるので、上下矢印キーで西暦を合わせる。合わせたら、決定ボタンなど押さずに、右矢印キーを1度押し何月の設定に移動し西暦と同じ方法で設定する。この繰り返しで、何日の設定、何時の設定、何分の設定と実行し、決定ボタンを押して日付の設定は終了する。ここで再び決定ボタンを押してしまうとまたカレンダー設定に入ってしまうので注意すること。 と言うことなので、戻るボタンを2,3度か押してメニューをぬける。 これでカレンダー設定はできる。
その後再びなにかを録音してそのファイルの時間を上と同じ方法で調べる。これで問題なければ終了だが、再び微調整が必要ならば上のことを繰り返す。といっても1,2ど繰り返す程度でだいじょうぶだろう。 それに、1,2分ぐらいのずれであれば、これから説明する時刻自動修正で自動的に合わせてくれるのでそれほど心配はいらないと思う。
次に時刻自動修正の設定をする。
ここではAMのプリセット1(東京地域ではNHK第1)に合わせることにする。
メニューボタンを押す → 下矢印キーを2度下げて、システム設定に合わせて決定ボタンを押して、システム設定のサブメニューに入る →
下矢印キーを3度下げて時刻自動修正に合わせて決定ボタンを押して時刻自動修正に入る。
すると時刻自動修正はデフォルトはOFFになっているから、下矢印キーでONにする(左右矢印キーでは変化しない)。その後決定ボタンを押すと、FMになっているので、AMにしたいので、ここでは右矢印キーでAMに変更する。ここでは決定ボタンもなにも押さずに、下矢印キーでプリセット1に合わせる。
これで決定ボタンを押して、時刻自動修正を終了する。戻るボタンを2,3度押して設定メニューを終了する。
まあここまで自分ですることはないかもしれないが、ファームウエアのバージョンアップとかしたときは、初期状態に戻るので、時間を合わせないといけなかったりすることがあるかもしれない。 ちなみに、何度か工場出荷時に戻したり、ファームのバージョンアップをしたが、カレンダーが狂うことはなかった。ただ、時間自動修正機能がOFFになってしまうので、これは再び合わせる必要がある。 また、話は前後するが、ファームのバージョンはアップして老いた方が良い。今は2.51だったと思う。 これによって、大きな要領のSDHCカードが使えるようになる。バージョンアップの方法などはTMSのWebを見ていただきたい。 PCの操作に慣れていれば、視力がなくてもなんとか自分でできると思う。
以上TMSのレポートであった。 長い間、自分でそれなりの操作ができるラジオ付きのICレコーダがほしかったのだが、今はこれで満足している。
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