シリアルコンソール経由でのFreeBSD 11.1のインストールについて

初めに

ここではFreeBSDを直接インストールするのではなく、DOS等の端末を使ってでのシリアル経由でのインストール方法を紹介して行きたいと思います。シリアルコンソールからインストールする理由は、スクリーンリーダを利用している我々視覚障害者には、FreeBSDやPC-Unixをインストールしようとしているターゲットマシンのキーボードを利用して直接これらのOSをインストールすることが不可能だからです。もっともUNIXをシリアルコンソールからインストールすると言うことは全然珍しいお話ではありませんが。

シリアルコンソールで使用する端末はWindowsマシンです。いわゆる利用するターミナルソフトはこれにTeraTermを使います。 スクリーンリーダはNVDAです。もちろんJawsでも行けるはずです。

FreeBSDをインストールしたいPCと端末のPCをクロスシリアルケーブルで結んで下さい。 私はFreeBSD等UNIX系OSを入れるマシンは従来のRS-232Cポート(9ピン)が付いているまたは付けることが可能なものにしています。 端末側のPCはUSBしかないものでもだいじょうぶです。

2.1 CDからブートする場合

CDからブートさせると、途中でメニューが出てきます。その6番がシリアルコンソールを利用するための設定のためのメニュー項目になります。 ただし、このメニューはスペースキー等を幼いとメニューが留まっていてくれなくてなにもしないとすぐに再びCDが回り始めてインストールのメイン画面に行ってしまいます。 なのでスペースキーでメニューを留めることが大切なんですが、なにせ画面がないあるいは画面が見えないのでスペースキーヲおすタイミングが分かりません。 なので、私はターゲットPCにCDROMを入れてCDドライブが回り始める音がしたら、ターゲットPCに繋がれているキーボードからスペースキーヲ「がちゃがちゃ」と連打し続けます。体感的には30秒ぐらい連打し続けています。 そうすると確実にメニューで留まっていてくれます。スペースキーヲ連打し続けることによっての害はないようですが・・・。 そこで、次のように入力します。全てターゲットPCのキーボードから入力します。もちろん画面も音声もないのでブラインドタッチです。
3
エンター
set console=comconsole
エンター
すると、予め立ち上げて置いたシリアルコンソールのPCから「OK」と音声あるいは画面に表示されるはずです。これで全ての制御がシリアルコンソールに移りました。 これ以降からは全てのインストール作業はスクリーンリーダが動作しているシリアルコンソールで行えます。 それと注意しなければならないことは、上の入力で=(イコール)の記号を入力しなければなりませんが、ターゲットPCのキーボードは、まだOSが立ち上がっている状態ではありません。正確に言えば「日本語が使える」OSが立ち上がっていない状態です。 なので、英語キーボードのレイアウトになっています。なので、=(イコール)の記号は、数字の0の右横2番目になりますので注意して下さい。 その他にも、^等のキー配列が違います。FreeBSDをインストールするときにはイコールだけ注意すれば良いと思うので他の説明は省略します。

ああ、すいません、まだターゲットPCがOKプロンプトで停まっているままですね。 bootと端末のPCから入力すればインストーラが進みます。後は インストーラの指示に従ってインストールをします。

インストールの簡単な説明も書きたいのですがそれは他のページを検索してみて下さい。

ただし、インストール後/boot/loader.confに以下のことを書いておくとシリアルコンソールからアクセスできます。というのは、インストール後はシリアルコンソールが無効になていますので是非設定しておいてください。


boot_multicols="yes"
boot_serial="yes"
comconsole_speed="9600"
console="comconsole,vidconsole"

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