Knoppixは、CD1マイで動くLinuxです。CDブーとが可能でしたら、KnoppixをCDブーとするだけで、Linux環境が手に入ります。
圧縮技術により、KnoppixはCD1マイに、2gbぐらいの大きさとなります。
さて、これには、すでにbrlttyが予め入っており、起動時のboot:プロンプトで
knoppix blind brltty=al,,us
等と入力すると、点字ディスプレイに表示されます。
alは、アルバの指定です。
その他に、日本でよく使われている点字ディスプレイですと、blがブレールライト、tsがパワーブレールです。
さて、Knoppixには予めたくさんのソフトがインストールされてます。私たちには、必要のない、グラフィカルなものがたくさん入っていますので、これを削ることにより、 要領も1/3ぐらいにはなるのではないかと思います。
Knoppixは、FreeBSD、Solaris、NTFSにmountができ、それぞれに読み書きが可能です。ですので、これらのOSがトラブルで、うまく起動しなくなったときの「レスキューツール」として大活躍します。 とくに、NTFSにたいして、読み書きができるのはトラブルが起きやすいM$のOSにはかなり有効です。 簡単に書くと、Windows2000/XPを起動しなくても(きどうできなくても)、レジストリの変更が可能、administrator等のパスワードを忘れてしまったときのパスワードの無効、*.cabファイルを解凍して、ファイルの上書き修復、ウイルスのスキャンおよび除去 もちろんddコマンドなどを利用して、Windowsのまるごとバックアップも簡単にできるので、ゴーストなどの市販ソフトなどは必要有りません。もちろん上のことは、Knoppixだからできるのではなく、Linux系のOSだったらできます。ただ、Knoppixだと手軽にできると言うことです。 とくに、Windowsをスクリーンリーダーを利用している視覚障害者にとって、Windowsが起動しなくなるとかなりたいへんです。回復コンソールなどは、まったく音声がでないので、一人ではまったくお手上げ状態となります。 ところがKnoppixならば、上に書いたことがCUIで可能です。 またKnoppixは、起動するだけでUSBや、ネットワークカードを100%に近い確立で認識しますので、Knoppixを起動し、まずNTFSにmountして、大事なデータを USBメモリや他のHDDに、また簡単にネットワークを経由して、他のPCへバックアップし、 Windowsの歳インストールと言うことが可能となります。
これで、私たち視覚障害者にとってのKnoppixの大事な1面が分かって頂けたと思います。 上では、brlttyが最初から入っていると書きましたが、もちろん改造することで、シリアルコンソール、telnet/sshでアクセスができるようにも変更できます。 これから、Knoppixの改造方法や、Windowsに対しての、修復方法などを書いて行きたいと思います。が 今回はここまでしか書けません。
またたいへんうれしいことに
Knoppix Hacks
を発行されています
オライリー・ジャパン
さまから「視覚障害者」のみに書籍の本文を、plain textの形でご提供して頂けます。
原本を買った時の領収書またはそのコピーと、身体障害者手帳のコピーを
オライリー・ジャパンさんにお送りすることでご提供していただけます。詳しくは
japan@oreilly.com
にお問い合わせ下さい。そのときには、メールのタイトルは日本語でお願いします。
たくさんのサイトから、Knoppixのisoイメージがダウンロードできますが、とりあえず、私たち視覚障害者は、へたに日本語環境があるとじゃまになりますので、英語版のものを落としてくるのが良いと思います。私は
ftp://ftp.knoppix.nl/vol/3/knoppix/knoppix-cd/KNOPPIX_V4.0.2CD-2005-09-23-EN.iso
から落としてきました。