いやいやついに買ってしまいました。PC Weasel 2000です。これは、PCの電源投入時からのMDA出力(画面に出てくる文字でスカね)を全てこのPC Weasel 2000の背面に付いているシリアルポートに出力してくれると言うものです。また、直接接続しているキーボードと同じ入力も端末のキーボードからできます。 「それがなんのやくにたつのだ」と聞かれそうですが、これ私たち視力がないPCユーザには画期的なことです。 視覚障害者がPCを使うときには画面の出力を、点字や音声で出力してつかいます。しかし、この点字や音声の出力は OSが立ち上がってからの出力なのです。つまり、PCが立ち上がってからすぐに表示されるBIOSのメッセージなどはいままでは読むことができませんでした。 ましてやBIOSの設定メニューを読んでBIOSの設定を変更する、BIOSのバージョンアップなどは視力がなければ自力では不可能でした。 しかし、PC Weasel 2000があれば上に書いたことが自力で可能となります。

具体的な使い方ですが、まず端末にするPCが必要です。私はいつものとおり、NEC DOS VER 6.2がいんすとーるしてあるパソコンに、ETVと言うVT100をサポートしている通信ソフトを使いました。 PC Weasel 2000はPCIに挿入します。そして、端末のパソコンと、PC Weasel 2000の間をクロスシリアルケーブルで接続します。そして、端末のパソコンでetv -s9600とetvを立ち上げておけば、 PC Weasel 2000を挿したPCからの出力がETVの端末から表示されます。

まだ買ってきて1週間しかたってないので使いこなしてはいませんが
1. BIOSのメニューでBOOTの順番をフロッピーから、CDROMに変更してみました。つまりブータブルCDROMが入っていれば、 そのCDROMから起動するようにしました。
 2. TurboLinuxをインストールしてみました。たいていのLinux distributionは シリアルコンソール経由でのインストールができましたが、どうもTurbo Linuxだけはできませんでした(できたらだれか教えて下さい)。しかし、PC Weasel 2000を使えば、インストールできました。詳細は次の所です。
TurboLinuxの自力インストールをどうぞ。  3. 上にも書いたとおりPC Weasel 2000は端末からのキーボード入力もできます。それも直接つながっているキーボードと まったく同じことができます。ですから、端末のパソコンのキーボードから、CTRL+ALT+DELでPCも再起動もできますし、FreeBSDや、Linuxでは、ALT+F2等で仮装端末も立ち上げることもできました。 また、FreeBSDでのfixitディスクを使ってでの、修復作業ではALT+F4の入力が必要なのですがこれも可能です。しかしこのようなALT+f2等の入力などはシリアルコンソールからの操作ではできませんでした。 つまり音声でUNIXを使うにはできませんでしたが、PC Weasel 2000を使えば コンソールでできること全てが音声でできます。きょくたんなはなし、遠隔地からFreeBSD等のインストールも可能です(ただしCDROMのトレーにCDROMが入ってればの話ですが)。

PC Weasel 2000の詳細はUnix Magazine 2001/01あるいは、 PC Weasel 2000 : Intro です。また、PC Weasel 2000の日本での販売店は秋葉原の プラットホーム です。ここにも詳細な情報がのっています。以上です。

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