視覚障害者はほとんどの場合いままではBIOSにアクセスできなかった。 BIOSの設定方法の基本事項をKさんがまとめて下さったので それを引用させて頂く。 Awardの説明にはなっているが、他のAMI等でも基本は同じである。
さて、BIOS設定ですが、最初に覚えなければならないのは次の3つで す。
(1)ESCキーを押せば、変更を保存しないで再起動するか聞いてきま す。Yキーを押してENTERで実行すると、変更を保存しないでPCを再起動 します。自信がつくまでは、常にESCキーからBIOS設定を終了するよう にすればいいでしょう。
(2)逆にF10キーを押せば、変更を保存して再起動するかと聞いてき ます。Yキーを押してENTERで実行すれば、変更を保存して(有効化し て)、PCを再起動します。Nキーを押してENTERで答えれば、そのまま BIOS設定を続行します。
(3)TさんのCapture画面をみると、
Load Fai l-Safe Defaults (これはLoad Fail-Safe Defaults)
というのがありますね。Wさんのも同じAWARDで、これがありまし た。(言葉が違いますが、AMIにも同じものがあります。)。 設定を失敗して、OSが起動しないとか、システムがものすごく不安定 になるなどの状態になって、その原因がわからないようなら、このコマ ンドを実行します。たしか「設定をデフォルトに戻してもいいか」とい う問いかけが出たと思います。Yキー+ENTERで答えれば、設定は、シス テムが安全に動作するデフォルトに戻り、とにかくOSは起動するように なるでしょう。以上の3つをまず覚えてください。
次にキー操作ですが、AWARDの典型的なものだと、このLOAD Fail- Safe Defaultsの前まで(つまりTさんのBIOSなら、Frequeych/ Voltage Contrlまで)が、サブページを持ちます。サブページをもつと は、上下キーでその項目を選択し、ENTERキーで実行すると、ページが その項目に切り替わるということです。 (WさんのBIOSを「読んでココ」でOCRすると、行頭に難しい漢字 が一文字入りるところがありました。あれは黒塗りつぶしの三角形で、 サブページがあることを示しています。 Tさんの「読み取り革命」によるOCRS解析でも、行頭に一文字、変 な文字が入る行がありますね。この変な文字が、黒塗りつぶしの三角形 です。サブページがあることを示しています)。 サブページから元のメインページに戻るのはESCキーです。ESCキーを 押すだけで戻ります。つまりメインページでESCキーを押せば、「変更 を破棄して終了」になり、サブページでESCキーを押せば、ひとつ上の 親ページに戻るという構造です。 Load Fail-Safe Defaults以降の項目は、それぞれ、その項目自体が コマンドです。サブページを持ちません。Exit Without SavingはESCキ ーと等価だし、Save & Exit SetupはF10キーと同じです。
以下は、あれこれ思いつくままに。
(A)一番よく使うのはブートアップ順序の変更でしょうけど、AWARDの BIOSなら、Advanced BIOS Featuresのなかにあります。これを選択して ENTERキーで実行するとページが変わります。(元のメインページに戻 るのは、上述のようにESCキー) 実際にどういう方法でブートアップ順序を決めるかは、いろいろあり ます。古いタイプだと
First Boot Device
Second Boot Device
Third Boot Device
という項目があり、それぞれの項目について、FloppyとかHDD-0とか を選択する方式だったはずです。 値の選択変更は、たいていPageUpキーとPageDownキーを使います。こ れは他の部分でも同じです。ただし、左右キーで選択を変え、ENTERで 決定するという操作のところもあります。このあたりは画面の下部に、 操作キーの説明がでるのですが、矢印記号などをOCRが誤認識するた め、わかりにくいかもしれません。 現にフォーカスがある値の部分は、赤背景に白文字になるでしょう。 フォーカスのない値の部分は、黄色文字です。あ、ラベル部分、上の例 では、First Boot Device とかSecond Boot Deviceとかいう部分は、青 背景に白文字です。 少し新しいタイプでは、Boot Sequenceという項目があり、値の部分に 「Press Enter」と書いてあります。そこをENTERキーで実行すると、さ らにページが変わり、上のFirst BootとかSecond Bootなどの項目が 出てくるようになります。(B)高性能のサウンドカードやLANカードをさして、オンボードのAudio やLANを殺したいときがあります。オンボードデバイスのオン・オフ は、たいていIntegrated Peripheralsのなかにあります。そこから目的 の項目をDisableにすれば、殺せます。DisableとEnableの切り替えは、 上述のように、たいていPageDown/PageUpキーです。
(C)Frequency/Voltage Control とかCell Menuとかいう項目には注意 が必要です。クロック周波数とCPU電圧などを設定するページですが、 ここは触らないことです。触るのは、オーバークロックを意図する場合 だけです。下手に触るとCPUを壊します。
(D)前にCPU温度などが話題になりましたが、PC Health Status(または H/W MonitorからPC Health Status) のなかに入れば、CPU温度やマザー 温度や、クーラーの回転数や、供給電圧などが、刻々、表示されていま す。OSが起動していないので低めの値になりますが、そのときのファン ダメンタルとしては、ここでの表示がおそらくもっとも正確でしょう。 しかし問題があります。温度や電圧などは設定項目ではありません。 その意味からか、温度や電圧などの文字色があいまいなのです。青背景 に水色という、背景と同系統の配色になっています。そのため、こうし たところは、適切な閾値を探し、2値化処理をしてからでないと、OCR できないかもしれません。Shutdown Temperatureなど、設定可能な項目 は、他のページと同じで、ラベルは白、値は黄色文字です。その部分は OCRに問題はないでしょう。
以上、思いつくままでした。ご参考までに。
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